日本航空007便 ボストン空港にて燃料漏れ 実際の音声記録ついて

航空無線

日本航空007便燃料漏れ事故について

2013年1月8日、ボストンのローガン空港で、成田行き日本航空の007便ボーイング787型機(当時の登録番号JA824J)が離陸直前に燃料漏れを起こし、空港に足止めされるトラブルがありました。

ローガン空港を離陸するため誘導路を走行していたところ、左の主翼端から燃料が漏れていると管制塔から連絡が入りました。

その後、機体を牽引して駐機場へ引き返しました。乗客乗員192人(乗客181人、乗員11人の192人)にけがはありませんでしたが、定刻より4時間近く遅れて再出発しました。

動画内の音声ソースは LiveATC.netを使用しております。

当時の飛行経路に日本語訳字幕を付け、独自に編集・作成をしています。これについてはどの動画についても同じですが、飛行航路と音声タイミングは必ずしも実時間どおり正確ではなく、あくまで全体像を把握するためのイメージである点をご了承いただけますと幸甚です。

◆基本情報◆

【航空会社について】

誰もが知る日本を代表するフラッグキャリア、日本航空は民営化されてから全日本空輸と並ぶ主要大手航空会社です。

世界各国に路線を持ち、ワンワールド・アライアンスに加盟しています。

地方にも多彩な地域航空会社を設置しており、ジェイエア北海道エアシステム日本トランスオーシャン航空など日本全土に多彩なネットワークを誇ります。

今はJAL本体に吸収されましたが、昔はJALエクスプレスもありましたよね。当時は自社養成パイロットも募集していましたし、航空ファンなら知ってる方も多いはず・・・。

◆飛行経緯◆ 以下、飛行経緯に沿って動画を解説します。

0:11 ~ 冒頭、日本航空7便はコクピット内に何かしらのシステムトラブルを知らせる表示が出ていたため、管制塔に誘導路上にて10分間の停止を求めます。管制官もそれを受け、了承。

0:26 ~ この時点で後続のデルタ・コネクション航空が「日本航空の左翼から燃料が漏れている」と管制官へ報告します。ちなみに、デルタ・コネクションとはデルタ航空の地域子会社です。主に機材としてCRJやエンブラエルなどの小型ジェットで運航しています。

0:40 ~ 改めてボストン管制より「燃料が漏れている」ことが正式に日本航空のパイロットへ伝えられます。万が一の事態に備えて、消防隊及び地上クルーを配備させることを伝えます。パイロットもレスポンスの際に少し動揺しているのが伺えます。

1:15 ~ 日本航空のパイロットはここで駐機場へ戻ることを管制塔へ要求します。しかし、すでに燃料が誘導路上に漏れていたことから管制官は移動するのは危険と判断し、その場で待機することを伝えます。日本航空もそれを了承。

1:45 ~ 日本航空のパイロットは燃料がすでに多く漏れていることから、エンジンを停止させることを管制塔へ求めます。エンジンから引火する恐れがあるため、管制塔もこれに対しすぐに了承します。

1:52 ~消防隊と管制官、パイロットによる会話になります。ここで使われているエンジン6とは、消防隊のことを示しています。

2:55 ~ 消防隊より、「乗客乗員は全員オールセットですか?」とパイロットに問いかけます。ここでいう「オールセット」とは、乗客乗員ともに大丈夫か?ということを意味しています。パイロットは聞かれた当初、この意味が分からなかったため消防隊にこの意味は何か?と聞き返しています。

原因調査

駐機場へ戻り点検を行ったところ、機体中央のセンタータンクと左主翼側のメインタンクを結ぶ4つのバルブのうち、1つが開いていました。

このため、センタータンクから左主翼のメインタンクへ燃料が流入。

メインタンクからあふれた燃料が流れ込むサージタンクも満杯になり、オーバーフローした燃料を外へ排出するノズル「ベントスクープ」から機外へ漏れたとJALは報告しています。

動画内画像引用元:

JAL、国内線仕様ボーイング787-8型機が初就航 東京/羽田~大阪/伊丹線の大半に投入へ

JAL、中期経営計画のローリングプラン(改訂版)を発表

日航の787、ボストンで燃料漏れ

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